2016年3月13日日曜日

日本の秘境は外国人で大賑わい  今は昔にあらずして

五箇山相倉集落

今は昔、40年前のお話である。白川郷とやらが秘境と聞き及び金沢の友人に車で連れて行ってもらった事があった。くねった山道を幾重も曲がりようやくたどり着いた先に「白川郷」と呼ばれる合掌造りの集落があった。素朴な「日本の原風景」を見て「日本の秘境」を知った気になり感動した記憶があった。

ふと昔を思い出し雪に覆われた合掌造りの集落を旅してみたくなった。「白川郷」は観光地化が著しいと聞いていたので同じ合掌作りの小さな集落「五箇山」に泊ることにした。
今はネットで情報検索すればいくらでも現地情報が分る。しかしながら私にはどうもネット情報は絵に描いた餅のように見えて自分が食べたいお餅にはならない。
それで最近活用している方法は現地観光案内所にメールして自分が知りたい事だけ教えてもらう方法を取っている。これは個人旅行の私にとって精神的にも時間的にも好都合な方法だと気に入っている。

相倉合掌作りの家

さて今回今秘境?「五箇山」の合掌民宿で私は40歳前後のマレーシアからの夫婦と、同じ年代のイギリスからの男女のカップルと同宿となった。マレーシア組は15年前から毎年日本を旅しているとかで日本語は話せないものの日本の事、日本人の事を実によく知っていた。日本の牛肉が大好きで次の宿の奥飛騨で「飛騨牛」を食べるのが楽しみだとか。イギリス組はなんと50日間、北は北海道から九州鹿児島まで日本を旅してまわっている最中で東京ではアパートに泊っているという。彼らも日本語は駄目だがすべて知りたい情報はスマートフォンでアクセスできるので何不自由ないそうだ。それにプラス宿や旅先で出会う日本人で英語が分る人達からの現地情報。さっそく私は彼らからおすすめのスポットや日本の風習習慣への疑問点を次々と聞かれ答える羽目になってしまった。

行きの新幹線でもこんな事があった。香港からの若い女性と隣り合い偶然言葉を交わしたことがきっかけで高岡に大仏をワンデイトリップで見に行くこと、JRのフリー切符を使って翌日もこれまた日帰りで立石寺に行くこと聞き寺が大好き人間なのだと知った。嬉しくなって寺の情報をあれこれ教えてやったらその場でタブレットを操作して私が言った事の情報を詳しく調べていた。これも仏さまのご縁だろうか?

白川郷を城山展望台から望む

さて秘境「五箇山」の後「白川郷」に行ったのだが中国人で溢れかえっていた。最近はなんでも8割が中国本土・台湾・香港を始めとする中国勢とタイ・マレーシア・シンガポールなどのアジア勢が中心だそうだ。関西から近いこともあるだろうが。世界遺産の「日本の原風景」を訪れる外国人の多さに驚き、世界遺産の看板力が日本の秘境を変えた事に驚いた。

そしてなにより香港・台湾を含む中国人達が「日本の原風景」をいかに大好きか知った事が驚きであった。